きもの男子通信

45RPMデザイナー井上保美さんの着物姿、素敵です。

本屋さんで、たまたま、45RPMのデザイナー、井上保美さんの本を手に取りました。



本をぱらぱらと見てみると、きもの姿の写真が何枚も載っていてびっくり!



本当によく似合っていて、素敵です。

伊兵衛織の格子の着物に昔の西洋の楽譜のような模様の帯。
やや明るめのブルー系の無地っぽい結城に洒落紋、格子(というよりチェックという感じ)の帯。
ベージュの夏の訪問着に科布(?)の帯。

本当にすてきなので、是非見てください。

45RPMというと、チェックのシャツやジーンズやチノが思い浮かぶ、カジュアルなブランド。
でも、原宿のお店の感じがかなり和風だな、と思っていました。

井上さんのお召しになっている着物と45RPMの服は、色の感じや素材感が似ていて、どちらも井上さんにとても似合っている、というか馴染んでいます。きものと洋服とが異質なものという感じがしません。

着物の時、「別人みたい!」と思われるのも面白いけど、洋服の時と同じ雰囲気、と言われるのも嬉しいと思います。

お部屋やお家も紹介されていて、そちらも素敵です。

井上さんは本の中で、お宅で使われているステンドグラスについて、「イメージは大正ロマンというのか、カチッと決めずに、和と洋をゆるやかにミックスしたような雰囲気。」とお書きになっています。

「和漢のさかいをまぎらかす」という言葉がありますが、井上さんの洋服、着物、お宅は「和洋のさかいをまぎらかす」という感じです。

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編集者の努力に涙! 「きものサロン」 2015-16 秋冬号

最近すっかり薄くなった二大着物雑誌、「きものサロン」と「美しいキモノ」。

寂しい気がしますが、じっくり読んでみると色々発見が。

「きものサロン」の特集は、「きもの美人35人のハレ(晴れ)きもの シャレ(洒落)きもの」。



「きものは着る場面で、大きく2つに分けられます。」
として、披露宴出席のような場面で着る「ハレ」の着物と、家族や友人との食事や趣味の集まりなどに着る「シャレ」の着物を紹介。

着物初心者には難しい「格」「TPO」の問題を、できるだけわかりやすく説明しようとする努力が伺えます。

ちょっと前の着物雑誌だったら、礼装、準礼装、洒落着、普段着と分け、礼装の中でも細かーくシチュエーションや年齢を考えた完璧コーディネイトを提示していたわけですが(「夫の叙勲の日に着る色留袖」とかね)、それでは最近の人はついて来れないかも。

そして35人のきもの美人の方々の「自前」の着物なので、本当に良くお似合い。

南果歩さんの黒字の小紋。かわいい!
林真理子さんの大島地にグレーの染めと絞りの訪問着。すごい!
箏曲家の山勢松韻さんの松尽くしのモダンな訪問着。かっこいい!
国分佐智子さんの訪問着。絶妙な「ほどのよさ」!
京都の履物の「伊と忠」さんの伊藤弘子さんの黒っぽい大島。リアルクローズ!
主婦、石川一代さんの、格子の浦野理一さんの紬に品川恭子さんの更紗帯。浦野さんはやっぱり好き!

ハレとシャレの2つに大きく分けたせいで、ハレなら立派な訪問着、シャレなら粋な紬、とメリハリがついてるものがよく見えるのかもしれません。

現実にも、あまり数を持たないのなら、そういうメリハリを付けた方がいいのかも。
逆に、「ちょっとした時」に着物を良く着る人なら、中間的な軽い付け下げとかが便利なのかも。

いずれにせよ、読んだ人に「着物って色々あるんだ」「着物、着てみたいかも」と思わせる企画になっていたと思います。

そして、「ハレ」ならば、オートクチュール並みの訪問着を、セレブではない普通の人が、買ったり着たりする事が、それほど変ではない、という日本ってすごいと思う。

同じクラスの洋服(ソワレ?)を普通の人が着たら、「どうしたの?大丈夫?」って聞かれそうだよね。

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「ひとつの国を”ひとくくり”で語ることは愚かなことです。」兼高かおるさん@クロワッサン2015年8月25日号

雑誌「クロワッサン」の2015年8月25日号の特集は、「人生の先輩に聞く 真直、生き抜く知恵」。大変読み応えがありました。



どれもとてもいいインタビューですが、私が、今回特に紹介したいと思うのは、兼高かおるさんのインタービュー記事の「「ひとつの国を”ひとくくり”で語ることは愚かなことです。」という部分。

「旅を通じていろいろな国を取材するほどに感じるのは。世界は価値観の違いの集合ということです。
もっと言えば、一つの国家でも人種や宗教、気候や住む土地によって文化も考え方も違います。ですから、わたくしはアフリカではこうです、などとても言えません。あの大陸は日本の面積の80倍もあり、国だけで現在54もあります。さらにひとつの国のなかにもさまざまな種族の方がいて、言葉も習慣も違います。それをひとくくりにすることはできませんし、もしそれを言うならとても愚かですし、危険なことだと思います」

そして、兼高さんは、自分でも”ひとくくり”にしたことで忘れられない出来事があるといいます。

「わたくしは今でも反省していることがあります。それは初めてロサンゼルスの大学に通った時のことです。毎日日記をつけていたのですが、そこには”アメリカではこうでした”と書かれているのです。当時のわたくしはその大学の教室と図書館と食堂ぐらいしか知らなかったのに、です。ものを知らないで語る、伝えるとはこういうことだったのか、と痛切に思いました。」

インタビューアーの方は「現在87歳の兼高さんは、60年以上前に自分に記したものの見方を反芻している。」と続けています。
すごいことだと思う。

そして、今この文章を載せるクロワッサンさん、素晴らしいと思います。

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松也さん、歌昇さん、種之助さん揃い踏み@HERS

女性誌HERSに、尾上松也さんと中村歌昇さん種之助さん兄弟が紹介されています。


HERS(ハーズ) 2015年 07 月号 [雑誌]

2ページですが、いい記事なので、ぜひ読んで。



紋付袴の三人の写真が、若さが捉えられていていい感じです。
インタビューも短いけど(短いから?)、がっつりしてる。

松也さん(南座の弁天小僧、すごく良かった)は、
「突っ込みどころ満載で、たくさんの矛盾を抱えこんだ物語でも、その構成力と演出力で何でもアリにして、人を感動させる力が歌舞伎にはある」
と語ってます。
そうだよね!

歌昇さんの
「吉右衛門のおじさんにも、癖をなくしてから芸を積み重ねるようにいわれています」
「彼(種之助さん)は父の踊りを、僕は今五人しかいない播磨屋の一人として、吉右衛門の芸を引き継ぐのが使命だと思っています」
ということばに、日頃の精進が伺えます。

種之助さんの、
「僕ら兄弟は運動をやっていたせいか足が太い。歌舞伎は袴をあげて脚を見せることが多いので、古風な体つきに生まれてよかったなと思います(笑)」
というコメントもナイス。
(私も常々古風だなー、と思ってました。)

紹介文もそれぞれの役者さんの個性が良く捉えています。

そして、アナウンサーの中井美穂さんのコメントがいいんです。

「むかしの話でありながら、人々のビートが伝わってくるのは、当時の身のこなしや声色など、『歌舞伎の肉体』をもった役者さんが演じるから。型としてしみ込んだ体の語ることって、大きいですね。同じ演目を役者さん違いで見ていくと、型を守りながら滲み出る個性、お祖父さまお父様とここが似てきたなと『血の伝統』を見る醍醐味が味わえます。」

若手の役者さんに注目することについては、
「彼らが自分だけの魅力を探しながら、切磋琢磨する途中途中で、たとえ未熟でも、その時の肉体と声と経験からの舞台を見ることができる。見始めるのが早いほど一緒に変化を体験できるので、贔屓の若手を見つけに劇場に行かないと、もったいないですよ。」

ほんとに分かりやすくて的を得ている。中山さん、もっと歌舞伎・・・というか演劇についてお書きになるべき。(も、もう書いていらっしゃるのでしたら、ごめんなさい。)

男性向けの歌舞伎の記事が真面目というか「勉強」チックなのが多いのに対して、女性誌ではあくまで「エンターテイメント」として書かれています。ある意味、ジャニーズ、韓流と同列というか。それでいて(というか、だから)敬意や憧れも失わない。
それが素晴らしい!

取材・文章は加藤登紀子さん。メモメモ。

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中国語の京都本、そして「ディスカバージャパン」

先日、古本屋さんで、中国語(台湾版)の京都本を見つけました。



実はこれは、木村衣有子さんの 「京都のこころA to Z」の翻訳なのです。


同じ本でも、全部漢字で書いてあるのと、台湾版なので日本では今は見かけない難しい漢字も使われているので、なんとなく、固いというか、格調高く感じるような。




ただしこの本、よく見ると全く同じではなく・・・というと、「あ、省略してあるんだ」と思われるでしょうが、実は、

原書で白黒の写真がカラーに!




白黒の小さな写真だったのが、カラー1ページの写真に!!




というむしろ豪華版になっているのです。

そして、写真を撮った方のクレジットも原書では名前が並べて書いてあるだけなのですが、中国語版では、どの章がどなたの写真なのか、1ページ丸々使ってきちんと書いてあるのです。



さらに原書にはない、左京区の素敵本屋さん、恵文社の店長さんによる解説も載っているのです!

うーん。

パリとかニューヨークについては「現地にもないよー」というような詳しいガイドが日本にはありますが、これからは、中国語の日本ガイドもそうなるのかも。

今も、外国からの観光客が、京都の「鍵善」さんのカフェでお茶してたり、「銀座ウエスト」の紙袋を持ってたりするのを見かけるし。

まさに、「ディスカバー・ジャパン」!


お若い方のために説明すると、「ディスカバー・ジャパン」とは70年代に国鉄(当時)がやっていた旅行キャンペーンです。そのころは国内向けだったわけですが。で、アンノン族(当時)の若い女性が、京都とか飛騨高山とかにオシャレして旅行していた。(私も見た訳じゃないですが)

去年、東京駅のステーションギャラリーで、「ディスカバー・ジャパン」の企画展があったみたい。
行きたかった!

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