きもの男子通信

リゾートで浴衣、どうでしょう。

ということを考えてみました。

南国のホテルでも、コロニアルスタイルのホテルやバンコクのスコタイホテルみたいにフォーマル感があるとこなら、女性の場合、浴衣より、カジュアルめの夏着物がいい気がします。

スコタイホテル。






コロニアルなスリランカのフェイス・ホテル。


上布とか夏紬とか。男子も同じかな。でも男子の場合、より「説得力」のある雰囲気がないと難しいかも。つまり、その人にとっては夏着物を着るのが「普通のこと」みたいな。
白の麻のスーツを着てても、「別に」って感じの人はかっこいい、というのと同じかな。

もっとカジュアルなリゾートなら、うーん、浴衣を気軽に着れるんだったら、夜とかちょっと着てもいいかもね。今風のより、ちょっと古風な工芸的な感じもあるものの方がいいかな。プリントじゃなくて絞りとか。自然素材な感じのものが合うと思う。




そして、とにかく、慣れてる感が大事だと思う。で、一旦浴衣を度着ちゃったら、ボロシャツにチノパンと同じくらいの気持ちで行動するといいと思います。

そういう意味で、年配の方の方が、やりやすいかも。
むかし、おばあさんが家族で海水浴に行くときでも、自分は着物に日傘だったみたいな。

とにかく、自分の格好に過度に意識がいってない感じで振舞うのが大事だと思います。

リゾートの場合、特に!

雰囲気的には、「リゾートなのでマキシのドレス着ちゃいました」、くらいの感じで。

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林真理子さんの夏着物のすすめ

林真理子さんの最新刊「中年心得帳」をちらりと立ち読みしたら、夏着物の話が出ていました。

林さんは、比較的出番の多いものとして、「無地の水色の絽の着物に、トンボの柄の白帯」挙げていらっしゃいました。着物が仕立て代込みで八万円。帯は三万円ぐらいだったそう。



林さんといえば、一時、着物に凝ってらして、志ま亀(独特のこっくりとした色使いで有名な呉服屋さん)とかのすごい着物をいろいろ持っていらっしゃることで有名ですが、そういう方でも(というかそういう人「だから」)、やっぱりよく着るのはそういうものなんだなー、と思いました。

この組み合わせだとほとんどのところに行けるよね。皺にもなりにくそうだし。

街でも、今年二人ほど、こういう組み合わせの方を見かけました。

一人は髪の白いかなり年配の方で、お年の割にはずいぶん明るい水色の無地場の多い小紋を着ていらしたけど、とてもお似合いでした。新宿の地下ですれ違ったのだけど、最初、「あ、なんだか涼しげなものがこちらにむかって歩いてくる」って感じがしました。

もう一人は、中年の方。この方も、薄い色の柄の目立たない小紋に、白い帯。伊勢丹の近くの歩道で日傘をさして歩いてらした。日傘でお顔は隠れがちだったのですが、それもまた「美人感」を醸し出してました。
(あと、最近、黒の日傘の人が多いけど、日傘はやっぱり白や生成りだと思う。白の日傘は、アクセサリーだけど、黒の日傘は「便利グッズ」。たぶん日よけの効果はより高いんでしょうけど、なんというか、無粋。

私がいつもお願いしている仕立て屋さんによると、最近は浴衣ばかりで夏着物の注文が少なくなったそうですが、浴衣は来て行くところが限られるし、林さんのような組み合わせを持っていると便利だと思う。

特に30代以上の人は「コムスメに勝つ」ためにぜひ。てか、浴衣は本当に気をつけないと。水着になるくらいの気持ちで。(着物に目が慣れてくると、浴衣って、結構大胆な格好に見えてきます。)

一方、夏着物に、髪も着付けもキリっとすれば、浴衣ギャルも敵じゃないね。(もちろん、そういう気持ちは、おくびにも出さず、若い子には「浴衣、可愛いわね」ぐらいのことは言っちゃうのは、いうまでもありません。)

林さんは柔らかいものが似合う気がしますが、硬いものが好きな方や男性には、夏塩沢のような夏紬をお勧めします。こちらも麻と違って皺になりにくいので、洗えないけど麻よりかえって便利かな、とも思います。とくに夏塩沢は上布を目指して作られたそうなので絹ですが麻のような透け感とハリがあってとても涼しげです。下には白の絽麻の襦袢を着て。



紺の蚊絣の夏塩沢の下に白の絽麻の襦袢。書いてるだけで涼しくなった!

伝統工芸的なものでなければ、夏着物は、袷より安くそろえられると思います。

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8月のこしらえ・・・夏塩沢

夏塩沢

長着: 濃紺に細かい絣の夏塩沢
帯: 茶と紺の麻の組紐
襦袢: 白の絽麻の長襦袢、
半襟: カーキ色の絽麻
足袋: 薄茶の麻足袋
履物: パナマの台に水色のスエードの鼻緒
バッグ: 浦邉 裕子さんの麻のバッグ
(この浦邉裕子さんのバッグはちょー気に入っています。)

夏塩沢は、上布(麻)のように見える絹の織物です。麻よりも皺になりにくくて便利です。
写真ではわかりにくいですが、かなりスケスケなので、長襦袢は必須です。
っていうか、長襦袢を透かして見せるための着物、かもしれません。
家で洗濯はできないので、夏が終わったら汗取りに出します。

このかっこをすると、お腹の帯が当たるところがみみず腫れになります。
帯が堅いせいかなー?

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「ゆかたがわり」

「ゆかたがわり」ということば、紬屋吉平の女将だった浦澤月子さんの本で知りました。

月子さんによれば、「ゆかたがわり」とは

洋服でいえば、シンプルなワンピースで、アクセサリーも涼しげなガラスや水晶をさりげなく、といったところでしょうか。きものなら、小紋や無地感覚のさらりとした絽や紗で、帯も素材は堅絽などで、色は引き締まってみえる寒色、そして控えめなものがいいでしょう

また、「ゆかた」と「ゆかたがわり」の違いについて、次のように書かれています。

ゆかたはあくまでもゆかた、浴衣であって、きものとは違います。・・・・
夏祭りの夜店をひやかしたり、ほおづき市や朝顔市、花火大会は、やはりゆかたに限りますが、逆にいえば、そういう場所だけにゆかたは限定されるのです。・・・
それ以外で、よそのお宅を訪問したり、お稽古に出かけるときは、「ゆかたがわり」のきものを着ます。「ゆかたがわり」とは、暑いですからおしゃれも大変なので、涼しげに気楽に装いました、という主旨の謙譲の美を感じさせるきもののことです。


前に「ゆかたを着物ふうに着る」について書きましたが、こちらがドレスアップだとすると、「ゆかたがわり」はドレスダウン。
洋服同様、ドレスダウンのほうがおしゃれ・・・というか贅沢だと思う。

「ゆかたがわり」という「概念」も知っていると、着こなしの幅が広がる気がします。