きもの男子通信

京都に(また)行ってきました。・・・その2

二日目は、いよいよ都をどりに。
3時半待ち合わせなので、その前に美術館へ。

まず最初は京都国立近代美術館。
「オーダーメイド:それぞれの展覧会」という企画展をやっていました。

美術館で展示された作品は、それが置かれる空間やともに並ぶ別の作品との思いがけない出会いを通して、さまざまな意味を生みだし、鑑賞者を豊かな解読の世界へと誘ってくれます。「オーダーメイド:それぞれの展覧会」は、鑑賞者が順路やテーマを選択しながら鑑賞することで、展覧会の見え方が変化するプログラムです。 ここでは当館のコレクションを使って、作品同士がどのように関係づけられ、作品の〈配列=オーダー〉がどのように決定されうるのかを体験を通して考えます。「人生は選択の連続」、観る人それぞれが自分なりの物語を見つけながら展覧会(あるいはその見方)をオーダーメイドするために、美術館に足を踏み入れたところからゲームは始まります。

だそうです。

作品が、時間や地域ではなく、強いて言えキーワードで緩やかにまとめられて、展示されています。

こんな感じ。


はっきりとしたテーマはないんだけど、私は、全体として、現代に生きる人たち・・・特に若い人たちへのメッセージみたいなものを感じました。

それは大声で「がんばれ」というのではなく、現代の人が抱えている不安や困難について「知ってるよ。分かっているよ」という、ほんとうに微かなエール。

傷つきやすい何かを表現しながら、絶望ではなく、どこかに希望が忍ばされている作品が、多かったと思う。

特に印象に残った作品をご紹介します。(特に「撮影禁止」と表示されているもの以外は、撮影可でした。)


都築響一「着倒れ方丈記」






竹久夢二の描いた楽譜の表紙。


岸田劉生


やなぎみわ「フェアリーテール」






澤田知子「SKINHEAD」






澤田知子「ID400」

クシシュトフ・ヴォディチコ「もし不審なものを見かけたら」

@mathewnakamuraが投稿した動画 -


クシシュトフ・ヴォディチコ「もし不審なものをみかけたら」






ダヤニータ・シン「私としての私」




土田麦僊「罰」

同時に開催されていたコレクション展もとてもよかった。

こちらは薔薇のコーナー。


徳力孫三郎「バラ図壷」


浅井忠「薔薇図」


井田照一「La Vie en Rose」


入江波光「梨の花」

いろいろなアーティストの手紙。




これは竹内栖鳳のだったと思う。




こちらは麻を染めた作品。小合友之助。

カフェにはテラス席もあります。


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京都の紅葉・・・東福寺

東福寺に行って来ました。紅葉の名所だそうです。

最初、九月に行った永観堂に行こうと思ったのですが、知り合いの京都の人に「東福寺の方がお勧め」といわれ、こちらにしました。お勧めの理由は、永観堂はもみじだけだけど、東福寺はいろんな木があるからだそうです。なるほどー。

かなり混むところらしいですが、朝早く(8:30)に行ったので、大丈夫でした。というか、朝日に照らされた紅葉が綺麗!


まだ、紅葉にはちょっと早かったみたいですけど、緑の葉っぱとのコントラストも綺麗でした。






お庭も面白い。



こちらは「方丈」にある四つのお庭の一つ、北庭。市松模様がおしゃれ。方丈のお庭は、作庭家・重森三玲(1896-1975)によって1939年に完成されたものだそうです。

こちらは龍吟庵のお庭。


同じく重森三玲(1896-1975)作。1964年完成だそうです。

京都駅からもほど近いお寺ですが、渓谷(?)があるので、ずいぶん山の中まで来たような気がします。

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東本願寺から「重要なお知らせ」があります。(京都に行ってきました。二日目)

ホテルで寝ていると、午前二時とか五時に携帯が鳴って大雨の緊急速報が!


しかし、雨は十時くらいにはほぼ上がりました。

まず、ホテルの近くの楽美術館へ。
今回は利休の奥さんの連れ子で娘婿でもある小庵ゆかりの展示です。
利休の自刃の後、少庵さんは家康のとりなしで秀吉に許され、千家を再興したそう。

初代長次郎の万代屋黒、というザ・楽茶碗という感じのお茶碗がとてもいいな、と思いました。


手ひねりだけれども均衡につくられていて、お茶が点てやすそうで、飲みやすそう。
楽茶碗は「(茶の湯の)お茶を飲むため」に作られた初めての茶碗、と聞いたことがある気がします。
それまでは、特別に茶の湯のために作られた茶碗というものはなかったらしい。(間違っていたらごめんなさい)

裏千家の茶道資料館でも、少庵の展示をしていました。茶道資料館の展示は、なんというか、美術・工芸というよりも、「千家にとって困難な時代を生き抜いた人への敬意示す」という感じで、説明しているのがいいなと思いした。

その後、烏丸五条近くにある「吉田屋」という洋服屋さんによってきました。町家を使ったお店です。渋谷にあるボストンテーラーという「伝説の店」(今もあるけど)の兄弟店でこちらはオリジナルの既製服のお店です。(ボストンテーラーは注文服の店)
自分にはサイズが合わなかったけど、お店の人は洋服に本当に詳しくて愛情があって、すごく楽しかった!


駅に行く途中、なんとなく東本願寺に寄ってみました。

すると、入り口には、大きく脱原発と死刑廃止のメッセージが!

こんなにはっきり死刑廃止と脱原発を打ち出しているとは知りませんでした。
それを知ると本堂での読経もよりありがたく聞こえるような・・・

後で東本願寺のサイトを見ると、最初に「重要なお知らせ」として

2013.09.12
「死刑執行の停止、死刑廃止を求める声明」を発表
2013.09.10
内閣総理大臣への「日本国憲法第九十六条「改正」反対の要望書」の提出について


があげられていました。

東本願寺のメッセージでいいな、と思ったのは、いわゆる左翼とか市民運動とは違う、自分たちの信仰のことばで、メッセージを出しているところ。(左翼や市民運動が悪いといっているわけではありません。念のため)

たとえば、憲法改正については、このように言っています。

私たち人間は、「まじめに間違える」ということがあるように、縁によって、いかなる行動をも起こす存在です。歴史が教えるとおり、時々の状況によって何を起こすかわからない、たいへん不安定な存在が、私たち人間の事実であります。憲法の戦争放棄の理念は、その事実に気づかせ、常に、人間としての道を指し示すものにほかなりません。

死刑廃止については、以下の通り。

もちろん、かけがえのないいのちを奪う殺人という行為は、決して許されることではありません。犯罪の被害者の方々の悲しみ、また、加害者への怒り、憎しみ、義憤など、その心情は察するに余りあることは申すまでもありません。
 私たち人間は、誰でも理由や条件によっては、罪を犯すかもしれない存在です。そして、私たちはそれぞれの事件に関して、犯罪を憎むあまりに、どうして犯罪を起こしたのか、どうして罪を犯す人間になってしまったのか、ということについて深く考えることのないまま、犯罪者の極刑を望みます。

 しかし、その犯罪を起こした者のいのちを奪う死刑の執行は、法に基づくものであれ国による殺人であることに変わりがなく、私たち人間が取り返しのつかない罪をさらに重ねることに他なりません。死刑の執行は、罪深い人間の闇を自己に問うことなく、罪を犯した人を排除しただけであり、問題の解決には決してつながっていきません。


近代的・現代的な思想や政治のことばではなくて、できるだけ自分たちの信仰の中の言葉でメッセージをしようとしているのがいいと思います。

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京都に行ってきました・・・一日目

連休中、雨の京都に。

歩くのは大変だけど、街並みはいつもとは少し違った美しさ。






今回は、「ギャラリー鉄斎堂」さんで開かれている友人が参加してるグループ展に行くのが目的でした。




ちなみに鉄斎堂さんでは、傷んだ古い屏風や画帖の一部を切り取って、台紙に貼って売っています。

値段別に、箱に何十枚も入って、気に入ったものを探すのも楽しい。

二枚選びました。




お昼は祇園の京寿司「いづ重」で。
観光ど真ん中、みたいなところにありますが、美味しいし、お店の人も感じがいい。数人で色々な種類を頼むと大皿に盛ってくれます。これもまた美味しそう。

今回泊まったのは、御所の西側にある京都ブライトンホテル。

部屋がとても広い。多分全室30平米以上あるのでは。

インテリアも程がいい感じ。




デスクやソファも形だけ置いてあるんじゃなくて使いやすそう。

ただ、自分がよく行く寺町や先斗町とは離れているので、タクシー代(あるいは時間)がかかると思います。

先斗町もいつもよりも綺麗に見えましたが、どんどん豪雨に!



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那覇に行ってきました。

マイレージで、那覇に行ってきました。

一日目は、空港から、「国立劇場 おきなわ」に直行。組踊(くみおどり)を観ました。
組踊とは、「首里王府が中国皇帝の使者である冊封使を歓待するために、はじまった舞踏劇」、だそうです。

ロビーには、着物姿の女性もちらほら。花織など、沖縄の布の方がほとんどでした。着付けは、本土と同じ。というか、むしろオーソドックスな気がしました。コーディネートも、不思議な感じの方はいませんでした。

その後、県立博物館・美術館へ。
以前の県立博物館は、展示は面白かったけど、建物は返還前にアメリカによって建てられたかなり古いものでした。新しく建てられた博物館は美術館と一つの建物になっています。



格子から差し込む日差しがきれいでした。

特に博物館の部分は、「沖縄は独立国でした」という姿勢をはっきりと打ち出してます。日本国内で、これほどはっきりと主張のある公立の博物館は、あんまりないと思う。

琉球と中国の冊封関係を示す資料が面白い。文書や儀式が本格的で、中国皇帝の印のある勅令はいかにもありがたげ。(ちなみに清朝の時の印は、漢語と満語の二ヶ国語表記)。冊封使の行列も、中国側200人以上、琉球側300人以上というスケールだったそう。

「中国に朝貢して王にしてもらうのがステータス」というのがすごくわかる気がします。中国に王国として認められるというのは、外交の文書や儀式を理解して実行できる文明を有しているという証なのだから。

組踊も、中国からの使者(冊封使)を接待するために作られたものだし。(冊封使は、季節風の影響で半年位滞在するので、七回宴会を開く決まりだったらしい。)
琉球では冊封体制に対応することが文化活動の大きな原動力となっていたように思えます。首里城には、冊封使を接待するための庭園もあったと思います。

中国に国境を接している国はまた別だと思うけれど、特に琉球では、武力ではなくて、文化の威光による冊封、のように思えました。

一方、琉球側で、人口がそれほどいるとも思われないのに、語学、外交、建築等に必要な人材はどうやって育成していたのかも不思議。学校とかはどうなっていたのかなー、と思った。(後で、沖縄の歴史の本を立ち読みしてたら、「歴史の表舞台には出てこないけれど、華僑の人達がサポートしていた」というような話が載っていて、なるほどと思いました。)

というわけで、琉球には王府を中心にした宮廷文化があったわけですが、明治になって王府が崩壊してしまったために、それが一般に広まった…ともいえるけれど、失われたものも多いと思う。そして建築物は第二次世界大戦で破壊されています。でも、残された建物の一部分や調度から察するにかなり華麗な文化だったと思う。

沖縄というと今は「素朴」というイメージがあるけど、宮廷文化のの国でもあったことがしのばれます。


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