きもの男子通信

自分流の着物の分け方を考える

着物の分け方は、「礼装、準礼装、外出着、街着」みたいな分類が一般的ですが、
前に着物雑誌で、たしか京都風の分類として、
・大よそゆき(色留袖、訪問着とか)
・よそゆき (付け下げとか)
・ちょい着 (ちょっと出かけるときに着る、小紋とか紬とか)
・つね着  (家事とかするときにも着る木綿、ウール、化繊とか)
というのを読んだ事があります。

なんとなくわかりやすい、と思った。「漢語」じゃなくて「大和ことば」だから?

この分け方は、生活のすべてのシーンをカバーしています。

でも、現代は、実際にきものを着るシーンだけ考えておけばいいかもしれません。

森荷葉さんの「きものレッスン」では、着物・・・というより着物の「用途」を
・盛装 (披露宴など)
・文化 (お茶の会など)
・遊び  (食事や観劇)
に分けています。たしかに現代の人が着物を着る代表的なシーンはこういう感じだと思う。



そして、黄色の色無地一枚で、帯を変えることで(袋帯、刺繍の名古屋帯、更紗の帯)、この3つの全部に対応させる例を紹介していました。憧れるー。

ある程度いろんな意見を知ったあとで、着物の格や種類を、自分のライフスタイルに合わせて自分の言葉で分類すると便利かもしれません。

自分の場合、礼装は多分洋服なので・・・
(1) お茶会 (絹の無地御召。紋付)
(2)外出着(紬や麻の洒落着。無地の他、縞や格子もあり。お稽古、観劇などに着る。)
(3)普段着(浴衣、ウール、木綿など)
かな。
(1)と(2)、(2) と(3) はオーバーラップしてるところもあります。
グレーゾーン?

人によっては、着物はパーティー用のみ、とか、逆にプライベートの時に着る紬だけ、とかも、ありだと思います。(昔の花嫁支度は、すべての用途の着物を用意する、みたいな感じでしたが・・・)

こういうふうに絞り込むと、ワードローブに洋服と着物の二系統がある、というのではなく、着物がワードローブ全体の一部に組み込まれていると言う感じになって、買い物の計画も立てやすくなる気がします。。

タンスの整理してみようかな。

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ファンキーな人はOKです!

先日、このブログの記事で
「男は地味なもの。紺・茶・鼠の無地(系)とかね。」
「個人的には、『男が劇場で着物で目立つのはイカさない』と思います。」
と書きましたが、ちょっと補足を。

根っからファンキーな人は、髪型も表情も動作もファンキーだから、着物でもファンキーでいいと思う。
でも、着物のとき「だけ」急にへんてこりんになるのは、身に付いてない感じでイタい。

もちろん、わたしもイタくなる。

実は、勢いでかったファンキーな着物とか帯とかちょっと持ってるんですけど、ことごとくぜんぜん使いませんね。

男の人の例じゃないけど、例えば、野宮真貴さんが、おとなになっても振り袖着てるのはいいけど、ふつーの人が着てたら大変なことになります!
d0032862_23113615.jpg

そういう感じ。

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大事なのは、「洋服の世界で、着物をどのように着るか」

先日、
「METも、どんどんカジュアル化してるのかなー。」
と書きましたが、メトロポリタンオペラで別の公演を観た人からも、
「METの観客がすごくカジュアルになっていてびっくりした」
というお話を聞きました。

やっぱり、本当にカジュアル化が進んでいるみたい。

大晦日でさえ、女性はそれほどドレスアップしてなかったし。(男はタキシードが多かったけど。)

たぶんMETというより、世の中全体の傾向なのでしょう。

「永久不滅のエレガンスのルール」という本があって、初版は60年代なんだけど、今も改訂版が出されいます。(すごく面白い。ただ、初版と第二版のタイトルは「エレガンスの事典」だったのに、最新版のタイトルはちょっと・・・)
永久不滅のエレガンスのルール永久不滅のエレガンスのルール
(2006/03/03)
ジュヌヴィエーヴ・アントワーヌ・ダリオー

商品詳細を見る

これを読んでると、(著者はあんまり気が進まないみたいですが)現代の夜のドレスアップはいわゆる「Little Black Dress」(黒で丈が短めのドレス。"LBD"と略されることもあるみたい)がほとんど、と認めざる得ない、というようなことが書いてありました。たしかに、実際もうこればっかり。ほとんど通年で着ているみたいだし。
日本でもかなりそうだと思う。
つまんない、という声も多いですが、まあ、今の時代、「ごもっとも」というしかない合理的な方法です。
でも、まわりがLBDの中での着物って、難しそう。黒でのドレスアップは着物では、なかなか難しい気がします。ちょっと怖い感じになっちゃいそう。むしろ黒の中で映える色柄がいいと思う。

「パリジェンヌの着物はじめ」という本(名著!)で、著者のマニグリエ真矢さんが、自分が最初に買った着物として紹介していた白っぽいベージュの紋御召の着物と黒の漆の帯なんかは、とてもいいと思う。真矢さんはこの着物を「スーツ感覚の着物」とおっしゃっていました。色柄がシンプルで、光沢感があるものがいいような気がします。紬の場合も、あんまりマットなものより、光沢感があるものがいいと思う。そして帯に存在感のあるものを。紬をウールっぽく捉えて、昼間は紬、夜は御召、というのもいいかも。
パリジェンヌの着物はじめパリジェンヌの着物はじめ
(2005/05/26)
マニグリエ 真矢

商品詳細を見る



着物の本って、周りも着物を着ているという前提で、TPOや素材、格について書いている本が多いけど、今の時代、「まわりがほとんど洋服の世界で、着物をどのように着るか」が重要だと思う。「パリジェンヌの着物はじめ」は、そう意味で非常に参考になります。

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夏の衣更えの「マイ・ルール」

最近、夏の衣更えはこんな感じにしています。

5月~6月 ポーラ(透け感がある薄手のシルクウール)。正絹なら単衣(裏地のない着物)。暑かったら綿麻の透けない着物。
pola.jpg
名古屋の「つゆくさ」というネットショップで買ったポーラ。2万円台。「民芸ポーラ」というブランド名(?)でした。気に入ってます。

結城縮紺アップ
紺の結城縮。シボがあってさらっとしています。結城の縮は単衣に向いているそう。

近江縮綿麻千鳥格子2
綿麻の近江縮。宮崎の「染織こだま」で、仕立て代込みで3万円台でした。シボがあって、かつ細かい千鳥格子なので、皺が目立ちにくい! シボってある種ストレッチ素材みたいなので、ぎゅうぎゅう着付けるのは向いていません。(どんどん伸びていくから。)

7月 白っぽい薄物・麻。
小谷縮3
オンラインショップで3万円台。白絣の小谷縮はあんまり見かけません。縞や格子が多い気がします。

8月 濃紺や茶色など濃い色の麻、薄物。かなりカジュアルな場合、浴衣。
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これは、戦前の宮古上布を洗い張りしたもの。自分の寸法で着物に仕立てました。
大阪のリサイクルネットショップ「Shinei」で入手しました。仕立て代を入れて、12万円位だったと思います。宮古でも、縞のものは、複雑な絣模様よりも、ずっと安いようです。

9月 透けない着物(木綿。涼しければ正絹の単衣。)

8月は濃い色の着物、っていうのは確か石田あきさんや宇野千代さんの本で読んだ気がします。
宇野さんは、洋服も含めて夏になるとみんな白っぽい服装になって新鮮味がなくなってくるから、と言ってた思う。

着物っぽく浴衣を着る・・・について

着物として着る浴衣って、もともと着物っぽいものだと思う。
「浴衣っぽい浴衣」を着物っぽくきるのは難しいと思います。

浴衣と着物の違いって、着物になれるまでは、あんまり気にならないんだけど、着物を着てるとだんだん気になってくる。
半襟なし・足袋なしも、すごーく生々しく感じるようになってくる。
洋服でいうと、ノーブラ・ノースリーブに生足みたいな。

だから、半襟なし・足袋なしの浴衣は、夏祭りとか花火大会とかリゾートとかでは、すごくいいと思う。(温泉もリゾートだよね。)
逆にそういう場で、着物だと、ちょっときちんとしすぎかも。

着物っぽい浴衣で半襟・足袋ありは、ちょっとしたお出かけに便利だと思う。
普通の洋服でいい場所ならすべてOKでは。
でも、一番向いてるのは、高級リゾートのホテルのいいレストランに夜行くときとかかな。
「えーそんなの持ってきてたんだ」
といわれたときに。
「あ、これ浴衣なのよ」
とか、さらっというとかっこいいかも。

つまり、浴衣をがんばって着物っぽく着てると思われるより、
「決めすぎない」「はずし」「がんばらない」って意味で、あえて浴衣を着物っぽく着るのがかっこいいと思う。

浴衣を着物っぽく着て行ったら他の人はみんな夏着物だった、
っていうより、
浴衣以上着物未満みたいな場所で、浴衣を着物っぽく着るのがおしゃれだと思う。

洋服の場合でも、おしゃれな人は、「何も考えてないですよー」「適当ですよー」といいながら、TPOとか季節感とかすごく考えてると思う。着物でもおんなじように考えたい、というのが私の考え方です。