きもの男子通信

歌舞伎座で着たきもの・・・結城紬

二月の歌舞伎座は、とてもいい席だったので、久々に着物で行ってきました。


結城紬のアンサンブルです。

帯はいつも締めてる紋博多。
草履は、浅草の長谷川商店の紺のエクシール(人口スエード)。何色もある見本からオーダーできます。
バッグはずっと前に千歳空港の売店で買ったもの。

写真を見た人から「裄がちょっと短いんじゃない?」と言われたけど、まあ、許容範囲ということで。
というか、 最近の着物の仕立ては裄が長めですが、 本当はこれくらい短い方が好きかも。
そしたら丈もすこし短めの方がバランスがいいかも。

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結城紬の証紙の見方(その2)・・・公正取引委員会の「警告」

この前、このブログの記事、「結城紬の証紙の見方 (その1)」

「卸商協同組合」の証紙では、平成17年6月3日以前は、高機のものにも結城縮にも「重要無形文化財」との表記がありました。先述のように「重要無形文化財」の結城紬は「地機で織ること」「強撚糸を使用しないこと(縮でないこと)」が条件なので、私には疑問に思えます。

と書きましたが、調べてみると、結城紬の問屋10社が、平成17年、公正取引委員会から「警告」を受けていることがわかりました。
http://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/286894/www.jftc.go.jp/pressrelease/05.july/050711.html

前記(1)記載の販売業者10名は,結城紬を取引先事業者を通じて一般消費者に販売するに当たり,以下のとおり,重要無形文化財の指定要件を満たさないものについて,「重要無形文化財指定」と記載された品質表示ラベルを商品本体に貼付し,一般消費者に誤認される疑いがある表示を行っていた。

表示期間:昭和38年ころから平成17年6月ころまでの間
     (一部,事業者によって始期は異なる。)

※ なお、警告の別紙をみると「本結城紬卸商協同組合」だけでなく、「本場結城紬検査協同組合」の「重要無形文化財」の証紙も「注意」の対象となっています。
http://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/286894/www.jftc.go.jp/pressrelease/05.july/050711-02-keikokuutsushi.pdf


つまり、平成17年6月以前、有名な結城紬の問屋のほとんどが、何十年間も、重要無形文化財の条件を満たしていない結城紬に、「重要無形文化財」の証紙を貼って販売していたということです。

ほとんどの消費者が、証紙を見て、「重無形文化財」だと思って買っていたのではないでしょうか?
それで「警告」で済んでいるのが、むしろ不思議な気がします。

公正取引委員会の警告があったため、平成17年6月以降、証紙の書き方が変わったのだと思いますが、こういう経緯は、私が知る限り、結城紬の業者や団体のサイト等には説明されてません。

また、現在は、逆に「重要無形文化財」という表記のある証紙そのものがないように思えます。

じゃあ、消費者はどうやって、重要無形文化財の結城紬か判断をしたらいいんでしょうか。

「重要無形文化財かどうかに拘らなくてもいい」、という考え方もあるかもしれませんが、知りたい人にはわかるようにしてほしいと思います。値段も高いものですし。

過去のことは仕方ないとしても、現在の証紙のありかたにも疑問を感じます。
証紙については、このブログの「結城紬の証紙の見方(その1)」にまとめましたが、それはかなり調べて分かったことです。
当たり前のことだけれど、消費者に理解しやすい形の表示にすべきだと思います。


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結城紬の証紙の見方 (その1)

リサイクルの結城紬、買っちゃいました。

結城紬には証紙がいっぱいついています。
label_ex.jpg

見方がよくわからなかったので、いろいろ調べてみて、自分が今の時点で理解しているところをまとめてみました。

ポイントは二つです。

ポイント(1) 結城紬の証紙は発行する組織によって、大きく二種類に分けられる。

a) 本場結城紬検査協同組合(以下、「検査協同組合」)のもの
これには、
・「合格証」(通常左端にあります)、と
・「真綿から糸を手つむぎする婦人の図」(通常右端にあります。朱色の割り印があります)
とがあります。
lb_hira_jiba_OK.jpg lb_hira_jiba_CIR.jpg

これらは、本場結城紬検査協同組合の委託を受けた茨城県工業技術センター繊維工業指導所の検査を受けた製品にのみに貼られます。(公正のために、県の機関に検査を委託しているとのことです。)

b)「本結城紬卸商協同組合(いわゆる問屋さん。以下「卸商協同組合」)」のもの

img193.jpgimg194.jpg

通常、これらの証紙は、「検査協同組合」の証紙二種に挟まれるように張られています。
こちらにも「真綿から糸を手つむぎする婦人の図」(右端)がありますが、色がちょっと緑色っぽいです。
「卸商協同組合」の証紙は、機械織のものにも貼られています。手織りのものは「本場結城紬」、機械織のものは単に「結城紬」と表記しているようです。

☆本場結城紬検査協同組合の検査に合格したことを示すのは、 「検査協同組合」の証紙です。まずはこちらをみましょう。


ポイント(2) 結城紬の証書の表記は、平成17年6月3日以前と以降で異なっている。

まず 「検査協同組合」の証紙について説明します。

「真綿から糸を手つむぎする婦人の図」(割り印のあるもの)について
i) 以前:「地機」のものには「重要無形文化財指定」
    「高機」のものには「本場結城紬之証」
    「結城縮」には「本場結城縮之証」
     の表記があります。
(重要無形文化財の結城紬は、「地機で織ること」「強撚糸を使用しないこと(縮でないこと)」が条件だからと思われます。)

ii) 以降:「地機」のものには「本場結城紬織之証」と「地機」
    「高機」のものには「本場結城紬織之証」と「高機」
    「結城縮」には「本場結城縮織之証」
     の表記があります。

簡単にいうと、平成17年6月3日以降は、地機のものについても、証紙から「重要無形文化財指定」の表記がなくなりました。代わりに「地機」、「高機」と明記されるようになりました。

(なお、「卸商協同組合」の証紙では、平成17年6月3日以前は、高機のものにも結城縮にも「重要無形文化財」との表記がありました。先述のように「重要無形文化財」の結城紬は「地機で織ること」「強撚糸を使用しないこと(縮でないこと)」が条件なので、私には疑問に思えます。平成17年6月3日以降は「保存会」の証紙と同じ表記の仕方になりました。)

ちなみに、私が今回買ったものには、「検査協同組合」の「重要無形文化財」の証紙がついています。
ということは、平成17年6月3日以前のもので、地機等の重要無形文化財の基準を満たした本場結城紬と思われます。

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豊田紬

この間、「三越で豊田紬を見た」と書きましたが、その後、ずっと気になって、また見に行っちゃいました。

豊田紬というのは、経糸に絹糸を用い、緯糸には綿糸を用いた生地で、当時から高価だった結城紬の代用品として、結城紬で有名な秋場という問屋さんが考案したものだそうです。

長年(半世紀だそう)三越にお勤めだった方が書かれている「丁稚の呟き・きもの愛」というブログで、以下のように紹介されていました。

先ず、格好な実用着に豊田紬がある。これは、私がこの道に入ったとき、会社(三越)が催事用にと袷衣の長着として特別につくってくれたものである。
 ー―参考までに、当時の初任給が九千八百円也。お召が一反、同じく金・九千八百円也である。 豊田紬は一反が金・三千九百八十円也であった。それが一日に百反余も売れたものだー―


綿糸が入っているため、結城よりさらに素朴な感じがします。軽いシボがあるので涼しげで、単衣に向いていると思います。それでいて、やはり普通の木綿よりは、よそいき感があります。最近の言い方をすれば、スマートカジュアル、という感じかな。同じ色とデザインの普通のセーターとカシミアのセーターの違い、みたいな。






最近、秋場さんは豊田紬に力を入れているらしく、サイトにも丁寧に紹介されていました。色も明度の高く透明感があります。絣模様のものもすっきりしていて、あんまり民芸ぽくなく、むしろ洋服のような感覚です。

そして、さっき書いたように結城などよりカジュアル感があるので、「森田空美さんスタイル・ジュニア」みたいな感じがします。


かなりいいかも。

白っぽいものは初夏の単衣に、茶色やグレーは秋の単衣に、ぴったりだと思います。

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保多織に更紗の帯

先日、高松の呉服店、「kimono gallery晏」さんの出張販売に。
こちらは、高松で織られてる「保多織」という珍しい生地を扱っています。

木綿でやわらかく、しわになりにくく、丈夫なんだけど、値段もリーズナブル!そして一反(12メートルくらい)ではなく、メートル単位で買えます。
生地を選んで自分の寸法で仕立てても、3万円弱くらい。
http://www.kimono-an.com/botaori/bota-kimo.htm

柄は無地、格子、縞等・・・

女の人はお太鼓を締めれば、普通に出かけるには困らないと思います。

こちらでいぜん買った格子柄の保多織の着物に、以前このブログで紹介したキモノスイッチさんの更紗の帯を合わせてみました。
保多織格子に更紗柄帯 保多織格子に更紗柄帯アップ


あと、履物は右近という形の下駄にカラスという畳みたいな表を載せたもので、ぱっと見、草履っぽいのですが、下駄なので雨の日もある程度安心です。(草履は雨にめちゃめちゃ弱い・・・)
畳表右近下駄
普段着の着物を探している人には超おすすめです。

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