きもの男子通信

豊田紬

この間、「三越で豊田紬を見た」と書きましたが、その後、ずっと気になって、また見に行っちゃいました。

豊田紬というのは、経糸に絹糸を用い、緯糸には綿糸を用いた生地で、当時から高価だった結城紬の代用品として、結城紬で有名な秋場という問屋さんが考案したものだそうです。

長年(半世紀だそう)三越にお勤めだった方が書かれている「丁稚の呟き・きもの愛」というブログで、以下のように紹介されていました。

先ず、格好な実用着に豊田紬がある。これは、私がこの道に入ったとき、会社(三越)が催事用にと袷衣の長着として特別につくってくれたものである。
 ー―参考までに、当時の初任給が九千八百円也。お召が一反、同じく金・九千八百円也である。 豊田紬は一反が金・三千九百八十円也であった。それが一日に百反余も売れたものだー―


綿糸が入っているため、結城よりさらに素朴な感じがします。軽いシボがあるので涼しげで、単衣に向いていると思います。それでいて、やはり普通の木綿よりは、よそいき感があります。最近の言い方をすれば、スマートカジュアル、という感じかな。同じ色とデザインの普通のセーターとカシミアのセーターの違い、みたいな。






最近、秋場さんは豊田紬に力を入れているらしく、サイトにも丁寧に紹介されていました。色も明度の高く透明感があります。絣模様のものもすっきりしていて、あんまり民芸ぽくなく、むしろ洋服のような感覚です。

そして、さっき書いたように結城などよりカジュアル感があるので、「森田空美さんスタイル・ジュニア」みたいな感じがします。


かなりいいかも。

白っぽいものは初夏の単衣に、茶色やグレーは秋の単衣に、ぴったりだと思います。

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