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きもの男子通信

村越伸著「眼 一筋」

最近読んだ本。古美術商の丁稚さん「伸(ノブ)どん」から、戦後、村越画廊の創業者となった村越伸さんの自伝です。



14歳で丁稚というと、大変な苦労だろうけれど、読んでいると本人が仕事や古美術の勉強が楽しくてたまらず、わくわくしているのが伝わってきます。

仕事のほか、夜はお店に住み込みの漢学者から論語の講義を受けたり、習字の稽古。暇があればお店の書庫で画集や画論を読んだり、お店の近くにあった東京美術館倶楽部に日参。

読んでいる自分もその人生を追体験しているような気持ちになります。

古美術のお店に奉公したのはまったくの偶然で、なにも古美術については何も知らず、24時間が勉強だったそう。(ちなみに休みはお正月と藪入りの年に2日だけで、しかも夜までにお店に戻ってこなければならなかったそう。)

戦後は、日本画の新画の画商となられるのですが、私には、この丁稚時代のお話が1番面白かった。

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